1949-09-26 第5回国会 衆議院 文部委員会 第29号
なお、いろいろ法隆寺住職の現在までの態度に、迷惑であるといつたような御意見があるのでございますが、実は今度参りまして、三日間いろいろと御懇談をいたしましたし、またその他で常に接触いたしておるのでありますが、元来この舎利容器は、他の佛像等のように、奉拜するようにできてない。
なお、いろいろ法隆寺住職の現在までの態度に、迷惑であるといつたような御意見があるのでございますが、実は今度参りまして、三日間いろいろと御懇談をいたしましたし、またその他で常に接触いたしておるのでありますが、元来この舎利容器は、他の佛像等のように、奉拜するようにできてない。
また佛像一つ見ましても、ミケランジエロの彫刻もりつぱでありますが、それに劣らぬものも中にはあるというような観点から見まして、日本民族は鍛えれば、また方法をもつてすれば、りつぱな藝術も理解し、高度の文化もつくり得る能力のある民族であると私たちは自覚いたしておるのであります。
それから第十四でありますが、これがいわば現在の要綱十三の現行國宝保存法の出陳、博物館等に出陳するというような公開義務をもう少し廣げまして、博物館に持つて來ないでも一定の場所において、自分の持つておる場所、佛像のある場所といつたようなところで、一定の期間それを公開することによつて、國民の文化的な教養を高めて行きたいといつたような点から公開の義務を規定する、併しながらこれはやはり所有権の問題もありますし
一つはこの装置をつけて日常使つておる佛像や坊さんのおりますところに実驗をすることが非常に困難であります。一遍つけますと、二十年も三十年も試驗なしにつけておる。故障のあるなしを分らずにつけておくというような結果になり易いのと、もう一つは故障を起しますと何でもないときに水がさつと出て來るというようなことのために、中に宝物を入れておくことが極めて困難である。
しかし御本尊の関係上これを動かすことができなければこの御本尊はそれほど大きい佛像ではありませんので、小さい厨子をこしらえてその中に入れていただくというような應急的な方法を何とか考える。そうして時期が來て屋根をふきかえることができるようなときには、それを実施するというようことを一應研究いたしておるのであります。
○來馬琢道君 「文化の日」という名が出ますと、私共日本國民といたしましては、歴史及び史料の上に、最も明確な証拠に残つておる我が國の文化の功労第一人者というべき聖徳太子を思い、この聖徳太子の御命日が、大和の法隆寺の釈迦如來の後背にある銘によりまして明確に分り、その佛像は、何らの損害を受けずに、そのまま今日まで保存されておりますので、ここに録してあります聖徳太子の御命日は、日本における最も正しい、又最も
又日本には神社及び寺院竝びに教會等にして、相當舊蹟というようなものもあり、又私設博物館というてもよいような美術品も諸方に保存されておりますから、そういうところをここに假にこういう國立公園に候補地なりを作つて、甲から乙へ、乙から丙へと、短かい時間で往復することができるようにして、その間における骨董品、いわゆる美術品又は佛像又は歴史的な舊蹟等も見ることができるように設備をして置くだけでも、非常に觀光客にとりましては
それにつきまして、ここに、尚その中にいろいろ重要な国寶が入つているのでありまして、これらの保存は、幸いにして奈良、京都は爆撃を免れまして、重要な国寶の佛像その他美術品は、東京と違いまして破壊を逃れておりますが、この危險な建築物の中に、依然としてこういうものが置いてございます。これらに對して文部省も何とか方法を講じて頂きたいと考えました次第であります。